ワクチンに関する一般情報

独立行政法人国立病院機構 東京病院 感染症科部長 永井 英明 先生 監修

本ページの情報は、2021年3月作成時点のものです。

ワクチンによる免疫獲得の機序¹⁾

一般的には、図のような機序でワクチンにより免疫を獲得します。


1) Wim Jiskoot et al  “Vaccines”  Pharmaceutical Biotechnology p287

ワクチンの種類1,2) 

ワクチンとは、疑似的なウイルスとみなすことができます。ウイルスそのものを使用するワクチンもあれば、ウイルスの一部のみを使用するものもあります。

近年、バイオテクノロジーの進歩により、新しいタイプのワクチンも開発されています。

左側に示す従来のワクチンは、不活化したウイルスの一部や、ウイルスの一部のタンパク質、疑似ウイルス粒子をヒトに接種し免疫を獲得する仕組みです。
右側に示す新しい技術を用いたワクチンには、ウイルスベクターワクチン、DNAワクチン、mRNAワクチン、抗原提示細胞ワクチンなどがあります。
これらのワクチンは、遺伝情報をDNAプラスミドや mRNAとして、あるいは無害化した異なるウイルスベクター等に入れてヒトに接種すると、それがヒトの細胞に入りタンパク質をつくることで、ウイルスのタンパク質に対する免疫を獲得する仕組みです。


1) Debby van Riel et al “Next-generation vaccine platforms for COVID-19” Nature Materials 2020 volume 19, P811 より引用

2) 岡部信彦ほか 編著予防接種の手引き: 2018-19年版 p74,75,近代出版

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