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独立行政法人国立病院機構 東京病院 感染症科 部長 永井 英明 先生 監修
体内に入ってきたウイルスや細菌などの病原体を異物として認識し排除することで、体を守るシステムです。
免疫には大きく2種類あります。
人の体には、侵入してきたウイルスや細菌などの病原体(抗原)を異物として認識し、これを排除するしくみがあります。このしくみを「免疫」といいます。
免疫には、生まれつき体に備わっている「自然免疫」と、一度体に入ってきた病原体を覚えて、次に同じ病原体が入ってきたときに排除する、後天的な「獲得免疫」の2種類があります。
獲得免疫で重要な役割を果たす抗体は、特定の抗原と結びついて、その異物を体の中から取り除きます。
参考資料:Matthew Helbert ヒトの免疫学 原書第3版—基本から疾患理解につなげる, 東京, 南江堂, 2019, pp.7-13
ウイルスや細菌などをもとにつくられた医薬品で、接種によって体の中に「免疫」をつくります。
体内で免疫をつくるために、ウイルスや細菌などをもとにつくられる医薬品がワクチンです。いざ病原体が入ってきたときに、ワクチンを打つことで備わった免疫によって退治できるようにします。
病原体の毒性を弱めたり、感染力をなくしたりしてつくられるもので、その他にも病原体の一部(遺伝子情報)を組み込んだ無害なウイルスでつくられるものもあります。
ワクチンにより、人類はこれまでに多くの感染症を克服してきました。
日本におけるワクチンによる死亡者数の減少
日本では、百日咳、ジフテリア、破傷風、ポリオ、麻しん、日本脳炎などにかかって死亡する人が、ワクチン接種により大幅に減少しています。
たとえば麻しん(はしか)による死亡者数は、1950年に最大約2万人だったのに対して、近年は10~20人になりました。
参考資料:ヒューマンサイエンス財団. HSレポートNo.66, 2009
ワクチンの代表的なものとして「生ワクチン」「不活化ワクチン」および「トキソイド」などがあります。
主なワクチン
※抗体:侵入してきた病原体から体を守るために、体内でつくられる物質のこと
新型コロナウイルス感染症においては「不活化ワクチン」のほか、ウイルスの遺伝情報を利用した「ウイルスベクターワクチン」「メッセンジャー(m)RNAワクチン」「DNAワクチン」、さらには「組換えタンパクワクチン」「ペプチドワクチン」などさまざまな新しい製法のワクチンの開発が行われています。
ワクチン接種に際しては「副反応」といわれる症状について、よく知っておきましょう。
ワクチン接種のベネフィットとリスク
どんなワクチンにも、一定の副反応といわれるものがあります。そのリスクとワクチン接種によりもたらされるベネフィットの双方をよく理解し、接種する・しないを検討することが大切です。
参考資料:厚生労働省 第17回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会 2020年10月2日(資料3)
ワクチンの接種方法には、①筋肉内接種、②皮下接種、③経皮接種、④経口接種などがあります。
筋肉内に直接注射する方法です。日本ではヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン、髄膜炎菌ワクチンなどがこの方法で接種されます。
皮膚と筋肉の層の間にある皮下組織に注射する方法です。日本では、ほとんどのワクチンがこの方法で接種されます。
針で皮膚の表面を傷つけ、そこからワクチンを吸収させる方法です。BCG(結核を予防するワクチン)で採用されており、ハンコ注射とも呼ばれています。
口から飲む接種方法です。ロタウイルスワクチンがこのタイプです。
参考資料:小児科学会HP (2020年12月現在)
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